2005年03月

Lieferzeit! Lieferzeit! Lieferzeit!

 これも ドッセルドルフに赴任して 間もなくのことでした。ベテラン社員 Herr Bautor が休暇で休んでいるときに 彼の担当していた  Bosch の 産業用 モーターを製造している工場の 技術責任者である  Dr. Schnel から電話があり 希土類磁石の見本を依頼したいので技術的な打ち合わせに 至急翌日にでも来て欲しいとの 電話による要請が来ました。

 自動車用のモーターを製造している Bosch  の工場には 前任者の努力ですでにわが社の フェライトマグネットセグメントは採用され 大量に納入されていましたが 産業用のモーターを製造しているその 工場とは 未だ取引がなく  Bautor 氏が 懸命に PR中でした。 というのは そこの工場では技術者も含め 英語を話す人がいなかったので ドイツ人でないと 担当できないからです。 あいにく Bautor  氏は 休暇中で 他の営業マンも 明日 動ける人間は誰もいなくドイツ語が離せない私が行かざるを得ない羽目になりました。その工場は シュトットガルトから レンタカーで 40 分ぐらいのところにありました。 技術的な打ち合わせは順調に運び サンプルを 10 個提供することになり 彼は“  Wie ist die Lieferzeit ? “ とおっしゃるので  Was ist Lieferzeit ?

「Lieferzeit とは何ですか?」と聞いたところ 急に形相を変えて コブシを振り上げて テーブルの上を  Lieferzeit! Lieferzeit! Lieferzeit! と云いながら ドーン ドーン ドーンと 机の上を叩くのでした。恐る恐る 独和辞典をめくって見ると  Lieferzeit とは 「納期」のことだとわかりました。営業マンで “ 納期 ”という言葉を知らないのでは怒るのが当たり前だと思い 私自身がドイツ語を勉強しなければいけないのですが それでは追いつけないので 本社の了解を得て ドイツ人のセールスエンジニアを一人 増員することになりました。

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