2002年10月

はじめてのパリ (2) 柿右衛門作 有田焼の発見


Musée national de la Céramique

未だドイツに駐在する前のことです。欧州地区の新製品の調査をすることになり フランスは日本に度々来て既に顔なじみの 代理店E社 のBaconnet氏が協力してくれることになりました。 彼はDijon大学工学部を卒業したセールスエンジニアでした。
彼は金曜の夜から彼の事務所のすぐ近くのホテルを予約してくれ    月曜の朝9時に ホテルに迎えに来るということでした。ホテルは  Villa Henry Ⅳ と云い  SNCF郊外線で St.Claudという駅の近くの高級住宅地の中にあり1階はレストランで 2階以上が ホテルになっているプチホテルでした。  翌日の土曜日は大変天気がよく ホテルの周りを散歩をしたくなり 歩いていると Parc de St.Cluadと書いてある 果てしもなく 広大な公園に入りました。綺麗な花壇があり 小さな滝のある池 があったりベルサイユ宮殿の庭を小さくしたような公園でした。しかし誰も人がいない静かな公園でした。1時間ほど歩いて やっと 公園の反対側に出ると 白い Musée national de la Céramiqueと書いてある 建物の前に出ました。 Céramiqueというと 皆さんはすぐ陶磁器と思い浮かぶことでしょうが 当時私は電子部品の業界にいたので Céramique というと セラミックコンデンサなどの高誘電体磁器のことしか頭になく そのようなセラミックの博物館があるのだろうか?と思って中に入ると セーヴルの 陶磁器を初めとして マイセン マジョルカ 中国 等 各地 各時代の陶磁器が展示されていて   柿右衛門作の 有田焼 もありびっくりしました。陶工柿右衛門の話は 小学校の時の教科書にのっていて 日本では見たこともなかった柿右衛門の有田焼き を 偶然 パリで発見したことに 感動しました。ここはセーヌの下流のS?vre`橋の近くで 陶磁器のセーヴルとして有名なところとは知りませんでした。後で聞いてわかったことですが現在のParc de St.Cluad には ルイ16世とマリアントワネットその後 ナポレオンとマリールイーズが住んだお城があったがその城は 1870年の普仏戦争でプロシア軍の爆撃を受け焼けてしまってその豪華な庭園だけが残ったものだそうですその後この界隈を大変気に入って ドイツ駐在時代 夏休みに遊びに来た家族を連れて家族5人でドッセルドルフからこのホテルまで運転して来て このホテルを基地として パリを見物したことがあります。今回 柿右衛門を見ようと 家内と一緒に行きましたが 見つけることは出来ませんでした。聞いてみると多数の陶磁器があり 時々入れ替えをするので 特別の 申請をしないと見ることはできないという国家公務員の返事でした。大変残念でした。

遠くに エッフェル塔やモンパルナス が見えるParc de St.Cluad の丘も 今回も 又ほとんど人がいなく 唯静かな豪華な広大な庭園がマリーアントワネットを偲ばせていました。


Parc de St.Claud の グランド・カスカード

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