2001年10月

市場で( au marché ,auf dem Markt ) (1)

ドイツでもフランスでも 広場が ある日 突然 野菜 果物の 市場lに 変身することに びっくりさせられます。日本では アメリカナイズ されて やたらと 近代的な スーパー とか モール などが 流行しておりますが ドイツ・フランスは   パリ とか フランクフルトのような  大都市でも 何世紀も前と同じく 『市場』 が 生活の中に 溶け込んでいます。今回の旅行でも7月27日フランクフルトで レンタカーを借りて そこから35キロ離れた Hanauに泊まりました。 翌28日(土曜日)朝5時すぎ 昔泊ったGasthausを探していると グリム兄弟の銅像がある広場 (Marktplatz)に 何台ものトラックが来てたくさんの野菜・果物を下ろして市場の準備をしていました。 

グリム兄弟の生誕地 Hanauに来るといつも昔のことを思い出します。1976年2月サラリーマン時代上司の命令でフランクフルト・メッセ に 商談のため出張しました。 初めての海外出張でした。ドッセルドルフの事務所より「突然だったため フランクフルトに ホテルが予約できず Hanau のGasthausを予約した」との連絡がきました。Gasthaus とは 何だと 以前ドイツ駐在していたG氏に聞くと 『ゲストが泊まる大きいホテルのことだよ。』 とのことでした。当時ヨーロッパに行くには アンカレッジ経由でないと行けなかったので 18~19時間を要しました。 金曜の夜羽田を出発して 土曜の早朝5時半ごろにフランクフルトに着きました。タクシーに乗って 小さいHanauの町に入ると 運転手さんが2~3度 道を聞いて たどり着いたのが 小さい居酒屋の前でした。何やら札が下がっていて 戸は閉まっていました。タクシーの運転手さんが大きい声をだしながら ドンドン と 戸を叩き続けましたが 誰も出てきません。たくさんの資料とサンプルのはいった大きい旅行かばんを前に途方にくれました。10分ぐらいしたら2階から嫌な顔をした老婆が顔を出しやっと中に入ることが出来ました。運転手さんが辛抱強くドンドンと戸をいてくれなかったらどうしただろうと 未だに感謝しています。入口にぶら下げてあった札には   “Samstag ist geshlossen.”(土曜日は休みです)と 書いてありました。そのGasthaus には 部屋にはベッドがあるだけで トイレ・シヤワー・風呂 は 共同でした。勿論風呂は一人しか入れない風呂で カギが かかるようになっており 他の人が使用していると 入れないのです。 そしてGasthausとは 下が居酒屋兼食堂 二階が     簡易宿泊所 であることがわかりました。お昼になったので 食事のため外にでると 広場で 野菜 果物 パン などを  ツバイマルク  ツバイマルク と 大きい声を出して 売っていました。 レストランに入ろうとしたのですが戸にドイツ語で 書いたメニューが 貼ってあり 中は見えないようになっているレストランしか なく一人で入るのは怖く 安心して入れる中華料理店で 食事をし帰りに果物とパンを 買おうと思って又 その 市場に寄ると 人っ子 一人もいなく 大きい掃除をする 車だけが 1台 悠々と動いているだけです。様変わりした全く静かな 広場に 自分の目を疑ったことでした。 後でわかったことですが Hanauでは 毎週土曜日は早朝から午後2時まで市が立つということがわかたのですが20年たった今でも同じでした。   当時私は  全くドイツ語が話せなく アテンドすることになっていた英語の話せる  ドイツ人社員が急用で来れなくなり ひとりで無人駅で 汽車の切符を買ってフランクフルトに通ったり 一人で  食事をしたりす大変苦労した処女地であるので 私にとっては大変なつかしく 時々訪問したくなり 今回も又 来てしまいました。 一生懸命 最初に泊まった Gasthaus を見つけましたが Hanauも 変わり、とうとう見つかりませんでした。 旧友を亡くしたような気持ちです。

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